アスベストの分析法は、空気中の濃度が「石綿に係る特定粉じんの濃度の測定法(平成元年12月27日環境庁告示)」、建材中の含有量が「建材中の石綿含有率の分析方法について(平成17年6月22日厚生労働省通達)」により定められています。
下記にそれぞれの測定法の概要を示しますますが詳しくは上記ページを参照してください。
<空気中の石綿の濃度の測定法(環境庁告示)>
(1)試料の採取
原則として10リットル/分の流量で4時間通気し、ろ紙に捕集
(2)顕微鏡標本の作製
(3)石綿の計数
位相差顕微鏡により長さが5μm以上かつ長さと幅の比が3:1以上の繊維状物質の計数を
50視野又は計数の合計が200本以上になるまで実施
(4)石綿濃度の算出
50視野の計数結果と通気量から石綿濃度(単位:本/リットル)を算出
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私立大学環境保全協議会第20回夏期研修・研究会資料より
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<建材中の石綿含有率の分析方法 (厚生労働省通知)>
(1)試料の採取
柔らかな材料は1箇所当り10cm3を3箇所、成形された建材は1箇所当り100cm3を3箇所
採取
(2)分析試料の調製
(3)定性分析
1)位相差顕微鏡を使用した分散染色分析法
2)エックス線回折分析法による定性分析
により、石綿含有を確認
(4)石綿の含有が確認された場合,エックス線回折分析法(基底標準吸収補正法)による定量
分析を実施
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